第1部
(シーン1)2巻 ジョナサンVSスピードワゴンチンピラ時代のスピードワゴンが仲間と3人でジョナサンを金目当てに襲い、返り討ちにあう。3人ともボコボコにされるが、スピードワゴンはジョナサンが手加減していることに気づく。新たに大勢の悪党仲間がジョナサンを取り囲むのを見て、彼は叫ぶ「やめろみんな!その紳士に手を出すことは…このスピードワゴンが許さねぇ!」「紳士?」「ひとつ聞きてえ!なぜ思いっきり蹴りを入れなかった?あんたのその脚ならよォ、俺の顔を
メチャメチャにできたはずなのによォ!」「蹴る瞬間、君にも父や母や兄弟がいるはずだと思った…君の父親が悲しむことはしたくないッ!」。スピードワゴンは驚 嘆する"外見や服装だけじゃねえ正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも貴族だ…気に入ったぜッ!"「あんたの名前を聞かせてくれ…」「ジョナサン・
ジョースター」。
※このスピードワゴンとの出会いの場面がなければSPW財団もなく、後世の物語が成立しない!
これぞ歴史的瞬間!!(雪も良い!!)
(シーン2)4巻 ジョナサンVS黒騎士ブラフォード
16世紀、エリザベス1世に騙され女王メアリー・スチュアートと共に処刑された誇り高き剣士ブラフォード。彼はディオに操られゾンビとして復活するも、ジョナサンの有名な決めゼリフ「震えるぞハート!燃え尽きるほど
ヒート!!刻むぞ血液のビート!山吹色(サンライトイエロー)の波紋疾走(オ ーバードライブ)!!」と共に波紋を叩き込まれ身体が溶け始める。だが「俺は…黒騎士ブラフォード、これしきの痛みッ!へこたれぬわッ!」と、なおも剣をジョナサンに振り下ろす。ところがジョナサンは逃げようとしない。ブラフォードはジョナサンの顔面に刃を当てたまま攻撃を止める。しばし沈黙する2人。ジョナサンは言う「あなたは今…『これしきの痛み』と言った…『痛み』…と。あなたは『痛み』を感じている!」。ブラフォードは生命エネルギーの波紋を流されたことで、蒸発しながらも、人間としての「痛み」を、高潔な魂を取り戻していた。「だから僕はあなたとの戦いを止めた…だからあなたは剣の攻撃を途中で止めた!」この言葉を聞き、ブラフォードの憎しみに歪んだ顔が"母親と会話する息子のように 安らいでいる顔"(byスピードワゴン)になった。「お前…俺が途中で剣撃を止めると…そこまで信用して攻撃してこなかったのか!そこまで人間を信用できるのか!フフフ…この『痛み』こそ『生』のあかし。この『痛み』あればこそ『喜び』も感じることが出来る。これが人間か…。奇妙な安らぎを俺は今感じる。もう世への恨みはない…こんな素晴らしい男に、こんな暖かい人間に最後の最後に出会えたから…我が女王の下へ旅立とう…。三百年たった世界の友人よ、お前の名を聞かせてくれ」「ジョナサン・ジョースター!」「ジョナサン…この俺の剣に刻んであるこの言葉をお前に捧げよう!」彫られていた言葉は『LUCK!
(幸運を)』。「そして君の未来へこれを持って行けッ!」ブラフォードは血文字� �Pを書き加えてジョナサンに贈り消滅する--『PLUCK』(勇気をッ!)。
哀しみの黒騎士ブラフォードの最期
(シーン3)4巻 ツェペリの死
50歳のツェペリは25歳の時、師のトンペティから自分がどんな状況で死ぬのか予言を受けていた。「ついに来たか、あの予言の時が。これが運命なら、あるがまま受け入れよう!」タルカスの攻撃で苦しむジョナサンを見たツェペリは、全てが予言通りだと確信しながら、ジョナサンを助けるために死地におもむく(この、目を見開き、足を踏み出して突き進む時の表情がいい)。結果、彼のもとに辿り着けたものの、身体はタルカスに切断されてしまう。上半身だけになったツェペリは虫の息のジョナサンの手を握り、自身の全生命エネルギー を与える。「わが…究極の…わが究極の奥義…ジョジョに捧げる。ジョジョ、継いでくれ、わしの意思をー!!究極!深仙脈疾走(ディーパス・オーバードライブ)!!」。"フフ…JOJO、私の生命エネルギー全てを捧げたぞ"瞬時にして白髪になるツェペリ。絶叫するスピードワゴン「こ…こんな!こんなこと!残酷すぎる!お…おっさん!ツェペリのおっさあーん!」。爆発ジョナサンはタルカスを3発で粉砕。作者の言葉が入る--"そしてジョジョはまた受け継ぐ。彼の生き方とその精神を…"。
※「ジョジョ」はこの頃から既に"去った者の意志や精神を受け継ぐ"ことが重要テーマのひとつになっている。
※P.132は特に間の取り方が絶妙!1コマ目:自分が死ぬと分かっていてタルカスに向かうツェペ� �に、スピードワゴンが背後から声を掛ける「ツェペリのおっさん!」。2コマ目:ピタッと立ち止まるツェペリ。3コマ目:緊張の汗を流して振り向くツェペリの目元のアップ。4コマ目:黙って見つめるワゴンの目のアップ。5コマ目:絵の白黒が反転しワゴンが「気をつけろよおっさん!」。6コマ目:返事をせずにクルッと前を向きなおすツェペリ。7コマ目「いくぞ!ジョジョ!」このコマには人物が描かれず、声とツェペリが歩いた後に舞う埃しかない。8コマ目:
タルカスの目線で描かれた、ザッザッとこちらに向かって力強く歩み寄るツェペリ。この緊迫感!
※スピードワゴンは以後、形見となったツェペリの帽子を被っている。
ツェペリ、壮絶死!!
(シーン4)5巻� ��ジョナサンVSディオ最終決戦
「幸…わせ…に…エリナ」これがジョナサンの最期の言葉だった。エリナと赤ん坊(リサリサ)を逃がした後、炎上しながら沈んでいく船の中で、ディオ(頭部)を胸に抱え込むジョナサン。彼はディオの攻撃で喉に穴が開き、呼吸が出来ず波紋も練れない。必死になってディオは彼を説得する。「離すんだ、考え直せジョジョ。お前に永遠をやろうではないか!その傷も治す…エリナと永遠を生きれるぞ…ジョジョ!」だが反応はない。ジョナサンは目を見開き微笑していた。「…ジョジョ!?こいつ…死んでいる…!」。敵より主人公が先に死んでしまうという、衝撃的な第1部の最後だった!
「幸…わせ…に…エリナ」--ジョナサン絶命。
< br/>※ここでエリナが生き延びたからこそ、ジョージ2世が生まれ、ジョセフが生まれ、ホリイと仗助が
生まれ、承太郎が生まれ、ジョナサンの死から103年後にジョリーンが生れた!!
第2部
(シーン5)7巻 シュトロハイムの自爆
"柱の一族"サンタナに弱点の太陽光を浴びさせるべく、屋外に続く扉に向かうシュトロハイム。だが、左足をサンタナの触手に掴まれてしまう。ドアに手が届かない!「あと!数センチのところで!おい、ジョースター!!
ひとつ頼まれてくれるか!!俺の脚を切断しろッ!!そうすればあの扉に手が届く!」「な…なにィー!オレにそんな残酷なことやれってのかーッ!」「はやくしろーッ!」「うるせーッ!医者でもねえ俺にそんなこと� ��むなッ!」「俺は誇り高きドイツ軍人!その程度の覚悟は出来てこの任務についておるのだーッ!お前らイギリス人とは根性が違うのだ、この腰抜けがめがッ!」「やかましいッ!そんなに切って欲しけりゃ切ってやるぜーッ!
このナチ公ーッ!!」「ああ切って欲しいのだーッ!!」「(くっそーッ、腰抜けかと思っていたが、こいつ土壇場で底力のある男だぜ!考え方は違えど敬意を表すぜシュトロハイム!)すまねえ!ウオオオオーッ!」ドガッ!ジョセフは斧を振り下ろし、シュトロハイムは扉を開けた。ピッカアーッ!差し込む日光!やった!…と思いきや、なんとサンタナはシュトロハイムの傷口(脚の断面)から、彼の体内に"ズルン!"と逃げ込んだ。「うおおおおおおおーッ!お、俺の脚の傷口から体内にィイイイ イイ!!」「な、なんてこったッ!」。自分の体を抱きしめてワナワナ震えるシュトロハイム「お、お、俺の体内にッ!サンタナがッ!」。次の瞬間、手榴弾を手にしたシュトロハイムの姿があった。「こうなったら俺はもう助からん…自分ごとこいつを吹っ飛ばす覚悟よ!人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある--ギリシアの史家ブルタルコスの言葉だ。フフフ、さらばだいまいましいイギリス野郎…」「やめろ!」ドゴーン!爆風で倒れるジョセフ。転がりながら涙を浮かべて叫ぶ「ちくしょうーッ!このヘッポコ軍人め、かっこつけやがってーッ!!」。
(シーン6)10巻 シーザーの死
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