上達するためには
各曲にはコード進行、ソロのパターンなど、先人が築いてきた定石パターンが取り入れられています。
そんなありがたい教材を使わない手はありません。
しかも最近は、タブ譜という譜面が読めない人でも簡単に音が分かるギター専用の譜面があります。
アコギでもエレキでも、とにかく曲を弾きまくることで、必ず上達します。
そして、それが一番楽しい練習方法でもあるのです。
コピーできて、何曲か弾けれるようになれば周りの人に胸を張って「ギター弾けるよ」と言えます。
まずはコピー、コピーすることが上達への第一歩であり、一番の近道です。
そしてある程度弾けるようになると、壁がやってきます、何の壁か?スケールという壁です。
ギターは上達するにしたがって、もっと上手くなりたいと思う人が大半です、その「もっと上手くなりたい」という願望をかなえるためには、スケールという壁を越えなければなりません。
こう書くと、じゃあいいやと思う人もいるかもしれませんが、スケールを知っていて損はありません。
特にオリジナル曲をやりたい人などは必須と言えるでしょう。
スケールの必要性
特にギターソロを弾くことを目指すのであれば、スケールの理解は絶対に必要になります。
なぜスケールが必要なのかを書きますので、少し長くなりますが読んでみてください。
スケールとは何か? スケールとは音の高さを一定の規則に基づいて並べた音の列のことで、日本語で言えば音階です。
練習しようの運指の練習で弾いた「ドレミファソラシド」これがスケール、音階です。
スケールには明るい響きのメジャー・スケール(長調)と暗い響きのマイナー・スケール(単調)があります。
どのような曲もこのスケールを元に、メロディ(音の並び)を作り、ギターでコード(和音・ハーモニー)を弾きながらメロディを歌ったり、ベースやピアノなどの伴奏が加わり、メロディを元に起承転結(イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・エンディングなど)をつけていくことで、ただの音の並びから美しい音楽になっていきます。
これが普段耳にする音楽、調性音楽といいます。
上にも書きましたが、調性音楽は長「調」と短「調」の2種類の調性があります。
調性をとるためにはスケールが理解できていないと、正しい音の組み合わせができないため、どんなに指が速く動こうとも調性がとれないばかりか、逆に不協和音となり不快な音楽になります。
よくジャズやブルースで、プロのミュージシャン(アマチュアでもやります)が譜面なしのアドリブ・セッションをやります、コードの進行に合わせてギターソロを弾いたり(インプロヴィゼイション)、逆にギターソロに合わせてコードを展開したりします。
このアドリブ・セッションは、すべてスケールという決まりの中で行われています。
長い説明になりましたがスケールを理解すれば、好きなミュージシャンの曲をコピーする時でも、ただ譜面(スコア)どおりに弾くのではなく、スコアを元に自分なりのギターソロを組み立てたり、響きの違うコードを使うなどで、独自のカバー曲になります。
多少面倒くさい理論が出てきますが、スケールを理解することでギターを弾くことがもっと楽しくなります。
(スケールは理解するのに熱が出そうになりますが、解説するのも熱が出そうになります)
マンネリと行き詰まりを排し、自由なアドリブを弾くために、頑張って覚えてみましょう。
さあスケールの世界へどうぞ。